・嫌気性接着剤
正式にはアクリル樹脂嫌気性接着剤。嫌気性固着剤、嫌気性封着剤とも呼ばれる。
ジアクリレートと過酸化物を主成分とする接着剤。
主成分のアクリレートモノマーに、アミン類・過酸化物・サッカリンなどを加えた液体状。
空気に触れている時には液状だが、遮断しかつ金属イオンと接すると触媒反応を起こし硬化・接着する。
金属接着に優れた特性を持つため、ねじ穴の封止や充填など主に嵌合分野を始めとして、自動車など機械関係・電気電子分野などで広く使われる。
ミニ四駆ではピニオンギアホイールの固定で活躍する。
多少緩んでいても固定してくれるので便利。
さらに、空気を遮断しないと固着しないので、ボールベアリング同士の固定(二重ベアリング)に最適である。
もしボールベアリング内部に流れ込んでも、空気が遮断されているわけではないので直ぐにライターオイルなどで洗浄すれば問題ない(ただし長期間ほうっておくと金属イオンに反応して硬化する危険あり)
接着力も非常に強く、よほどのことがないと外れない。
ネジ止め材として売っている場合が多いが、一応はめ合い用の高粘度タイプもある。
嵌め合い用のものはRCカー用品として売っている事がある(それ以外だとネジなどの専門店か、かなりの大型DIY店に行くしか・・・・)
ちなみに、ネジのゆるみ止め剤の中にはゴム系接着剤もあるので注意。
タミヤから以前販売されていたものがそうである。


・エポキシ樹脂系接着剤
その名の通りエポキシ樹脂を主成分とする接着剤。
硬化方式別に1液型と2液型があり、工業的には1液型、家庭用には2液型が主流。
2液型ではビスフェノールAとエピクロルヒドリンを縮合反応させたエポキシ樹脂プレポリマーに、アミン等の硬化剤を加えると、グラフト重合が起こり三次元高分子として経時的・熱硬化的に硬化・接着する。
プリキュア(日曜朝のアレじゃないよ)での初期接着性が高く、三次元的に重合した高分子の特性として耐水性・耐湿性・耐薬品性・電気絶縁性などに優れ、被着材の種類を選ばず強度や耐熱性にも優れた性質を持つ。
さらには、エポキシ樹脂のタイプや硬化剤の種類を選ぶことにより接着性能を多様に設計できる。
宇宙・航空機を始めとし、土木建築・電気電子部品・半導体・自動車など高い信頼性が求められる分野で用いられる。
接着方式は硬化剤の選択に左右され、常温硬化とするにはポリアミドや芳香族スルホン酸などを硬化剤とした二液としなければならないが、汎用性の広さから家庭用の万能接着剤として用いられる。
尚、二液型も硬化特性の観点からは熱硬化型に分類される。
酸無水物や芳香族アミンなどを使用すると熱硬化型となり一液化が可能となる。
耐剥離性(たいはくりせい)や耐衝撃性を向上させるために、ナイロンやイソシアネートなどのポリマーとブレンドさせたものは構造用接着剤として広く使用される。
最強クラスの接着力を発揮するが、製品に合った状況を整えないと性能を発揮してくれない。
製品によって数分~数時間(十数時間)の硬化時間があるので、使用状況や好みによって使い分けられる。
また、熱硬化式ということで、エポキシパテと同じく加熱による効果促進が可能である。
化学反応で固まり、比較的粘りが低い(ポリパテより軟らかい)ので、「型想い」や「おゆまる」といった複製用の簡易ゴム型とあわせてちょっとした部品の複製にも使える。
タミヤからも販売されている。


・プラリペア
歯科治療に使われていた素材を模型用に転用したもの。そのためリキッドがかなり臭い。
その名の通りプラスチック補修用に販売されていて、模型店、ホームセンター、カー用品店などで取り扱いがあるが、少々見つけにくい。
接着方式としては溶着系接着剤に近いが、間にアクリルパウダーを媒介として使うので、非常に強度が高い。
リキッドで溶解できる素材なら何でも接着できるため、ミニ四駆に使われているPS、ABS、ポリカーボネイト、ポリカABS辺りは全て接着できる。特に接着しにくいポリカABSががっちり接着できるのが非常にうれしい。しかもPS+ABSなど、異種間接着でも瞬間接着剤以上にくっつけてくれるので、ボディの補修や改造に重宝する。
また、アクリルパウダーを使うのでパテの役目も果たし、接着面に隙間があってもしっかり接着してくれる(むしろ隙間があった方が接着力が高まる場合もある。詳しくはプラリペアホームページ参照)
プラ板でボディ形状を変えた時も、プラリペアで適切に接着しておけば、金属線による補強が不要なほどガチガチにくっつくのは驚くのを通り越して笑える。
リキッドの揮発力が高く、さらにアクリルパウダーとの科学硬化で固まるため、瞬着ほどではないが非常にスピーディーに作業できる(裏返せば素早く作業しなければならないと言う事でもある)。だいたい10分ぐらいでおおむね固まり、1時間以内には実用強度に達する。
リキッドは透明だが、アクリルパウダーに複数カラーバリエーションがあり、使うパウダーによって接着部の色が選べる。また、違う色のパウダーを混ぜて中間色を作ることも可能。
使い方を工夫すれば、接着以外にもキャノピーやヘッドライトなど、ボディの一部だけ色を変えるなんていう使い方も出来る。
但し、もともとが歯科治療用のモノなので、完全に硬化するとものすごく固くなる。そりゃそーだ、歯に使うのだから固くて当たり前である。加工にはリューターがないとかなりキツい。
使い方が独特で、コツが必要になるのでプラリペアのホームページをしっかり見てから作業しよう。
リキッドは流動性が高く、注意していないと余計な所に流れ込んで部品を溶かしてしまうので注意しよう。
パウダーは接着以外にも、ポリパテの粘り調整などにも使える。

実は100円ショップのネイルコーナーで扱っているアクリルパウダーとアクリルリキッドがほとんど同じものだったりする。
プラリペアがセットで定価1680円(実売1300円前後)するのに対し、量が少なめとはいえパウダーとリキッドで計200円である。おいおい・・・。ちなみにプラリペアは、粉5g単品で630円、リキッド単体10mlで525円で、100円アクリルパウダーは4・4g入り、100円リキッドに至っては同じ10mlである。量的にも100円のモノは本家と遜色ないと言っていい。余計おいおいである。
さらに、プラリペアと100円アクリル素材は互いに互換性があるため、100円パウダーにない色だけプラリペアの純正品粉を買ってきてもいい。
但し、インジェクターがないので別途用意する必要がある。これだけプラリペア用のモノを買ってもいいだろう。でもインジェクター(ボトル+ニードル)だけで472円は高いんじゃないかな、メーカーさん・・・
使ってみた感じ、性能的には全くと言っていいほど遜色がない。ただし、リキッドの臭さをごまかすためにかなりキツい香料が入っているが、リキッドの揮発力が非常に高く相変わらず臭うので、きつい香料とリキッドの強烈な臭さが混ざって異次元の匂いがするので注意だ!(マジで薬品苦手な人は注意してくれ)