ギルドFW・ジャポネ支部

【ギルドFW・ジャポネ支部】

ジャポネ共和国に設立された、ファイアワークスの支部。
「ファイアワークス・ジャポネ支部」と銘打たれてはいるものの、その実態は「本部」とは完全に別個のギルドである。
それというのも元来「ファイアワークス」というギルドはフルゴル教会に属するものではなく、完全に独立した生産ギルドであるためだ。
ジャポネ支部はジャポネ共和国側の「大陸の最新技術を供与してほしい」という要求に応じる形で、スペロ帝国とフルゴル教会の主導により設立されている。
ギルドの名称に関しては別案が複数あったものの、他に相応しいものがないとの理由からファイアワークスの名を掲げることとなった。
ちなみに「本部」にはフランチャイズ料が支払われているとかいないとか。

ジャポネ支部の主な業務は「大陸の技術をジャポネへ齎し、また同様にジャポネの独自技術を大陸へ流入させるための窓口としての機能」である。
また戦闘ギルドとしての機能も備えており、国家としての対応が難しい民生において発生する衝突等への対応も主要業務とされている。
そういった活動内容からジャポネ共和国の国民にはおおむね好意的に見られている。
しかしその一方でジャポネ共和国の活動家などからは「体よくジャポネの技術を吸い上げるポンプ」「帝国の汚名を雪ぐための偽善組織」などと指差されることも珍しくない。

【シータカ】
ジャポネ支部のギルドマスターを務めるヒョロガリメガネのマッシュルームヘアボーイ。
とても気が弱く、ママからの熱い勧めでギルドへ加入した。
特に生産技術もなく戦闘能力もろくに無いため、新参者などからは舐められることも多い。
しかしその実、持ち前の気の弱さ故なのか、人の感情の機微や物事の些細な変化をも絶対に見逃さない眼力を持っている。
また膨大な情報や複雑な状況に惑わされず本質を見抜く力も持ち合わせており、非常に消極的ながらギルドマスターとしての手腕は抜群。
国際情勢的に面倒ごとが頻発してもおかしくないジャポネ支部が特に問題なく運営できているのもひとえに彼の気苦労のお陰と言える。
スペロ帝国やフルゴル教会、ジャポネ共和国政府やジャポネ市民、さらには活動家といった立場が違いすぎる人々からの方向性が違いすぎる要求をのらりくらりとかわして雲散霧消させる手腕は天才的と言っていい。
ジャポネ支部の事を「自分の居場所」として非常に大事にしており、その存続やギルドメンバーのQOL向上に尽力している。


【ヤッバ·マッジ·パネ】
ガングロパツ金ギャルチィちゃん。
ギャハギャハ喋る系。
明るい性格であまり物事を深く考えない。
何事も「面白いかどうか」が最優先で、ギルドへ加入したのもジャポネ支部が「知らないもの」に触れる機会が多く「面白そう」だと思ったためである。
上述の通り「面白さ」が彼女の最も大きな行動原理ではあるものの、その単純さゆえに他人が悲しい思い辛い思いをしていると「面白くなぃ(ノД`)・゜・。」と感じるので「身勝手」なわけではない。
またそういう暗い顔をしている相手にはどうしても笑ってほしくなる性分らしく、面倒見が非常にいい。
見た目や性格に似合わず手先は非常に器用で、炊事洗濯掃除から裁縫や細工までなんでもござれのスーパーガール。
気苦労の絶えないシータカ君がギルドマスターを続けられているのも彼女のお陰……だったりするかもしれないし、しないかもしれない。


【郷鐵】
ハードボイルドな流浪のおっちゃん
全国を旅して歩き武者修行を重ねていたのだが、それを中断してまでギルドに加入した。本人は「草履擦れが酷くてな、旅するのがきつくなった」と冗談めかしているが、実際の理由は不明。
長年武者修行していただけあって、戦闘能力はジャポネ支部では断トツに高い。
人の悪意や殺気に非常に敏感で、人見る目があるためにジャポネ支部では加入希望者の面接や依頼を受ける際の窓口としての役割を担っている。市民から「受付にいる強面のオッサン」と言われたらそれはまぎれもなく奴さ。
義理人情に厚く、相手がどこの誰であろうと良いことは良い悪いことは悪いと言える大人。
そんな性格から後述のイナバを諫めている場面をよく見かける。
動物好きで面倒見が良い可愛い一面もあるのだが、自分のキャラが崩れるのが嫌なようで頑張って隠そうとしている。
蟒蛇みたいな顔をしているが、実は下戸。


【イナバ·ハク】
兎人族の青年。
常ににこにこ温和な態度と丁寧な言葉選びで誰からも信頼される良い兎。……と、彼をよく知らない者からは評される。
実態はギルドメンバー全員から「慇懃無礼な腹黒兎」と称されるほど真っ黒。仲良くなればなるほど笑顔で毒舌を吐いてくるらしい、ある意味親愛の表現なのか……?
毒舌を吐いては郷鐵に諫められる場面がよく見かけられる。
心理学的な交渉術から論理的なデータに基づいた交渉までありとあらゆる方法を駆使し、己や己が属する組織の利益を最大限に引き上げようとする商人の鑑。
前職は交易関係の業務に従事していたが、様々な要因で各方面から逆恨みされ、最終的に商品の偽装や粉飾決算など様々な罪を擦り付けられて職を失った。
その後持ち前の頭脳で連中に仕返しこそしたものの、さらにその仕返しでファーメーが大量に生息する海域に肉を大量に巻き付けられ投げ込まれた。それ以来ファーメーがトラウマ。
そんな過去から「表立っての交渉事は絶対にしない」と決めており、仕事上でギルド外の人間と関わることはほとんどしない。
最終更新:2018年04月16日 21:56