異世界

【異世界カオス】


"あらゆる世界に繋がる地―――それはすべての世界の中心であり、同時にどの世界にも属さない世界の狭間"

黄昏の空に荒野が広がる殺伐とした地。森林や川、海などの地形はあるが、その全てが何処か荒涼とした雰囲気を持つ。
ここには様々な世界の物品や人物が流れ着き、その存在を知る者からは全ての世界の中心にある存在として考えられている。
カオスとは世界の狭間であると同時に世界を繋ぐ地でもあり、ある世界の存在がカオスを経由して他の世界へと渡るということもある。
ただし、世界を渡る強力かつ確固とした手段が無い限りは基本的に行くのも戻るのも運任せであることは言うまでもない。
この地はとある外神によって作られたものであり、他の世界から因子を吸収して世界を「記録」し続ける場所ではないかとも言われるが詳細は分かっていない。

他の世界から流入した人間をはじめとした様々な種族が集っており、彼らは価値観の違いなどから対立しつつもこの世界で共存している。
基本的に"強い"存在の周囲にほかの種族が集まることで共同体が形成されるが、それは国というよりは集落と言った方がしっくりくる程度の規模がほとんど。
また所謂"第二世代"以降を除けばほぼ全てが別世界の出身であり、異世界よりの物品―――漂着物の入手可能性が不安定なため文化は非常にいびつ。
カオスの荒野の環境は良いものとはいえず、資源にも漂着物以外に乏しい上ため、文明そのものがあまり発展することは無いようだ。
この荒野がどこまで続くかは不明だが、"中心"(人が多い場所のため仮にそう呼ばれている)から離れるほど彷徨うシャドーの数が増加する傾向にある。
また"中心"から一定以上離れると二度と戻ってこれないとされているため、この世界の住民はそれぞれの集落から大きく離れるということは少ない。
なお余談だが、精霊はカオスにも存在しているようだ。

カルミナ大陸周辺はこのカオス、そしてその裏に位置する影の世界との繋がりが緩く、良くも悪くも頻繁な交流や干渉がある。
かつてカルミナ大陸からカオスに渡った"呪龍"と呼ばれる古龍はこの世界を荒し回り、住民の一部はこの龍の齎した"メルコースの呪い"を受けた。
しかしフルゴルの手によって完全とは行かないもののメルコースの呪いの影響は格段に薄くなり、混沌の中の平穏はある程度取り戻されたということもある。
逆にカルミナ大陸に発生するカオスや影の国との繋がりは俗に「世界の果て」と呼ばれ、シャドーや異世界の物品が「湧出」することがある地とされる。


【影の国】

"異世界カオス"の裏側にあるとされる外神ダークネスの領域。カオスが「世界の狭間」とすれば、影の国は「世界の歪み」とでも言うべきもの。
影の国とはすなわち世界に開く"穴"であり、同時に世界と世界を繋ぐ架け橋。故にすべての世界の中心である"カオス"とは表裏一体にあるという。
カオス以上に殺風景で宵闇の空に草木一本生えない白い大地が広がり、所々に外神の産物である柱や塔があるといった景観が広がる。
それぞれの塔は"影の王"の居城であり、その形状は影の王ごとにさまざまだが多くは石造りで奇怪な形状をしている。
影の王の塔の周囲には溢れ出たシャドーが彷徨っているが、それ以外については異常な静寂と雰囲気によって包まれている。
影の国との繋がりは"世界の果て"として別世界に具現化することがあり、そこからシャドーが現れると同時に影の国の入口でもある。

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最終更新:2018年07月06日 23:53