概要
停電時に、対応UPSからの情報を元にReadyNASをシャットダウンさせ、突然の電源断によるデータ破損を防止する。
連動対応UPSリスト
ただし、古いファームウェアの場合はこの通りとは限らない。
1. NETGEAR公認
2. NETGEAR非公認
保証がないのであくまで自己責任で。
- CyberPower Backup BR 350 (CP350HG)
- CyberPower Backup BR 550 (CP550)
基本設定
1. 最新のファームウェアに更新しておく。
2. 対応UPSとReadyNASをUSBケーブルで接続。
3. UPSの型番やバッテリー残量が表示されれば連携できている。
4.2.x…「状態」>「動作状況」
6.x…「システム」>「電源」>「UPS」
4. 好みでシャットダウンするバッテリー残量を設定する。
4.2.x…「システム」>「電源」>「UPS の設定」>「シャットダウンするバッテリー残量の限界値」
6.x…「システム」>「電源」>「UPS」>歯車マーク>「シャットダウンしきい値」
複数台のReadyNAS、もしくはPCを連動シャットダウンさせる場合
UPSの情報はネットワークでやり取りされるため、その通信に必要な分のネットワーク機器には、停電時にも電源が供給されるようにしておかないと連動しないので注意。きちんと連動するか、設定後にブレーカーを落とすなどして確認しておく。
上記の基本設定を行った後、引き続きUPSとUSB接続したReadyNAS (以下、親機) で以下の設定を行う。
1. 接続されたUPSのネットワーク監視を有効にする。
4.2.x…「システム」>「電源」>「UPS の設定」で、「接続された UPS のネットワーク監視を有効にします。」にチェック
6.x…「システム」>「電源」>「UPS」>歯車マーク>「UPSのネットワークモニタリングを有効にする」にチェック
2. 4.2.xのみ「アクセスを許可するホスト」の欄に、連動させたい別のReadyNASやPCのIPアドレスを入力する。
別のReadyNASと連動させたい場合、そちらで以下の設定を行う。
1. 最新のファームウェアに更新しておく。
2. 親機のUPSの監視を有効にする。
4.2.x…「システム」>「電源」>「UPS の設定」で、「リモート Ready NAS に物理的に接続されている UPS の監視を有効にする」にチェック
6.x…「システム」>「電源」>「UPS」>+マークで、「名前」を自由に設定し、「タイプ」を「リモートUPS」にする。
3. 4.2.xでは「リモート IP アドレス」、6.xでは「アドレス」の欄に、親機のIPアドレスを入力する。
Windows PCと連動させたい場合、そちらで以下の設定を行う。
なお、この場合UPS付属の監視ソフトなどは使用できない。
1.
WinNUTの最新版をダウンロードして、インストールする。
2. 「WinNUT Configuration Tool」を起動する。
3. 「Edit」(編集) を押す。
4. 表示される設定ファイルに「MONITOR
UPS@xxx.xxx.xxx.xxx 1 monuser pass slave」という行を加えて上書き。
(かぎかっこ不要、xxx.xxx.xxx.xxxの部分は親機のIPアドレスに書き換える。)
5. 「Install As Service」(サービスとしてインストール) にチェックし、「Automatic Startup」(自動起動) を選択。
6. お好みで「Use Timed Shutdown」(時限式シャットダウンを使用) にチェックする。
この場合、「Shutdown delay」(シャットダウンの遅延) にシャットダウンまでの秒数を指定できる。
7. 「Shutdown Method」(シャットダウンの方法) をお好みで選択。
「Normal」(通常)・ 「Forced」(強制)・ 「Force If Hung」(止まった場合強制)・ 「Hibernate」(休止状態)
注 : WinNUTの更新が止まっているため、Windows 8以降は未知のOSとみなされ通常と強制しか選択できない。
互換モードのWindows 7で起動すれば他の2つも選択可能になるが、選択通り動作するかは各自検証すること。
8. 「Apply and Start WinNUT」(適用してWinNUTを開始) を押す。
親機以外、UPSとUSB接続する必要はない。
PC側を親機とする方法はないと思われる。
参考
最終更新:2018年01月07日 13:02