芥辺境藩国@wiki

蒼天へのプレゼント

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クリスマスカード


蒼天へ

かけがえのない仲間として、国民一同から貴方にクリスマスプレゼントを贈ります。
貴方の存在が多くの助けを求める者にとっての空を翔る一筋の希望の光りであることを願うと共に、貴方の平穏と幸福を心から願います。

                     芥辺境藩国国民一同より

プレゼント

  • イラスト
チビ落書き
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(イラスト:吉備津五十一)
S&S HG OIL
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(イラスト:吉備津五十一)
  • SS
クリスマスイベントにおいて芥辺境藩国はプレゼントを早々に藩国滞在ACEの全てに贈られると決定したが、もちろんそれは機械である蒼天も例外ではなかった。
ということで年末も差し迫った季節柄もあってか一緒に年の汚れも一緒に払おうと同時に大掃除もやって心身(?)リフレッシュしてもらおうとプレゼントも最高級オイルということになった。
プレゼントの選択に関して藩王の昔見たアニメの影響でAIが急激成長するとか主張したんじゃないかとまことしやかに囁かれたが、結局は猫なんで『まあ、めでたいからなんでもいいかと』すぐに詮索に飽きてうやむやになった。
ということで芥辺境のパイロット達を初めとした有志によって蒼天のボディーの磨きあげから、コックピットの内張りのゴミまで丹念に掃除されさらにオイルも交換された。
それに気づいたのは全てが終わった後だった。
蒼天担当の整備士である吉備津五十六とオイルも交換したから次は家出だと上機嫌に話す藩王の荒川が蒼天に子供が描いたようなネコリスの絵を見て凍った。
例えるならば自分の愛車にイタズラ描きを見たくらいに思いいれも愛着も蒼天にあった2人はかなりショックではあったが、騒ぎださなかったあたり彼らはほめられていいだろう。
体は凍りつきながらも、2人は冷静に犯人を考えた。
(今日参加したメンバーは有志を含めて全員が国民と滞在ACEなのは遠隔知で確認しているから、それ以外の国民は曲がりなりにも基地だから入れない。外部の人間は滝川一族の暗殺を恐れて最大の警戒が張られているはずだから入ってこれないだろう。つまり外部の犯行はまずないつまり)
「参加者の誰かがやったわけだ・・・」
そう吉備津がつぶやいたところで目を合わせた。
吉備津「藩王、あなたですか?」
荒川「いや、私の絵はもっと下手だよ」
吉備津「ですよねー」心なし楽しそうに言う吉備津。
荒川「いやそこはフォローしようよ、地味に傷ついたよ私」凹む荒川。
吉備津「となると・・・・・チビくん?」

2人ともアイドレスにて芥辺境にチビが来て以来子供好きを自認しており、その時点で叱るという選択肢は消えた。小太刀戦車長の清子さんがペンギンの絵で調子が良くなったのを覚えていたのかも知れない。荒川「まっいいか」絞り出すように日本人的曖昧な笑顔で笑うと。
吉備津「まあしょうがないでしょうな」と少し渋い顔で苦笑いした。
荒川「子供が描いたならきっと蒼天に力をくれるに違いない、国産的な力で」
吉備津「まあ、国産ならしょうがないですかね?」
荒川「しょうがないんだよきっと、全くもって国産主義じゃないけど」まるでクリスマスツリーのように飾り付けられた蒼天に触りながら。
吉備津「そろそろ、クリスマスイブですな」
荒川「メリークリスマス蒼天、これからもよろしく」

(執筆:荒川真介)
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