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ゲドー戦記04

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takanashi

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ゲドー戦記04

時と言うものはほっといても流れるものである
全くせっかちなものだ

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(磐上には感謝をしなければならないな)
ゲドーはそう思いながら読んでいた本を閉じる

ここ最近、アンジュが良くやっているゲームがある。磐上が作った学校シュミレーターである
どのような意図で、どのような経緯で作られたのは謎だが。良いものは良い。何よりアンジュがアレだけ喜んでくれたのだ
うん、すばらしい

ガチャリとドアが開く。寝起きのアンジュが目をこすりながら挨拶をする
「おはよう」
「おはようございます。どうしたんですか?今日は起きるのが遅いですね」
「・・・夜までゲームやってた」
「む、それはいけませんね。今日はちゃんと早く寝るんですよ?」
「・・・うん」

アンジュ、冷蔵庫を開けて牛乳を飲む

「パンにします?」
「うん」

トースターにパンを突っ込んで焼く。バターを薄めに塗ってアンジュに手渡す

「ゲドー、今日出かけるから。お昼いらない」
「はい・・・・って、え?それはどういったことですか?」
「友達に遊び行こうって誘われたから、行くの」
「え!?まじですか」
「?・・・うん」

アンジュ、実は引きこもりである自覚のない子であった。パンを食べると直ぐに着替えてお出かけの準備をする
ゲドーは混乱してへそで茶を沸かす。んで、それを飲んだ
味を感じることは無かった。だけど舌は火傷した。猫だから
そんな小ボケを繰り返してるゲドーを無視して、そそくさと準備をすすめるアンジュ

「じゃ、行ってきます」

開かれた玄関からは光が差し込みアンジュを飲み込んでいく

「へ?ふぁ、ふぁい。いっふぇらっふぁい(へ?は、はい。言ってらっしゃい)」

ゲドーは混乱したまま、アンジュの旅立ちを見送った
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