せっしょーのぶたいうら
‥‥
志水高末は鏡の前で入念にチェックしていた。
服を着用した状態からの一瞬での早着替え…
貴族らしく!
より☆華麗に!
より☆美しく!
まずはニヤリと悪そうに笑みを浮かべる。
次は眼鏡を指で押し上げ、決め台詞を…
「古レムーリアの蛮人ターニ!」
「シオネに使えし黒騎士エイジャ!」
「古の戦士達の力を我に!」
「ソックスマーズの名に置いて命ずる!」
ソウル オブ フンドシ
「完成せよ! 褌 魂 !」
ここからが本番である。
一瞬で脱ぎすてられるように細工された貴族服、これを脱ぐとなぜか下着も脱げる(原理は不明…気合いか?)
肩に手を廻すと、貴族服を引っつかみ、瞬く間に脱ぎさる!
赤いマフラー(に見えた何か)を股間に通し、華麗なムーンサルト一回捻りを決める!
着地と同時に完全に装着される赤い褌!
さらに一旦脱いだ靴下を目に止まらぬ早さで履いてみせる!
完璧だった(何が)
自分の姿を鏡に写し、志水は一人満足していた。
「うむ、これでいい、このカッコヨサなら誰しもが褌の素晴らしさに見とれるだろう、ソックスハントもたやすくなるな…。」
・了・
文:でいだらのっぽ
絵:モモ
すぺしゃるさんくす(絶技名考案):月光ほろほろ
(敬称略)
最終更新:2008年04月28日 23:25