子供たちにきれいな海・川に関心をもってもらうためにアオギスを主人公にした紙芝居を製作しました。
【表紙】ナレーション
さあ、今日はアオギスと言う、昔この浦安に住んでいたお魚の話をしよう!
みんな!アオギスって知っているかな?しっているひと手を挙げてぇ~。
さあ、今日はアオギスと言う、昔この浦安に住んでいたお魚の話をしよう!
みんな!アオギスって知っているかな?しっているひと手を挙げてぇ~。
そうかしらないか・・・しらないよねぇ~。
アオギスはこんな魚です。(写真を見せる)
アオギスはね、とってもきれいな水にしか住むことができないんだ。
それでは、アオギスの物語をはじめまーす。
はじまり、はじまり~!
アオギスはこんな魚です。(写真を見せる)
アオギスはね、とってもきれいな水にしか住むことができないんだ。
それでは、アオギスの物語をはじめまーす。
はじまり、はじまり~!
【1】ナレーション
そう、今から50年くらい昔、
ここ浦安の海で、アオギスの家族が暮らしていました。
お父さんにお母さん、このメガネの子が主人公のアオギスくんだよ。
浦安の海はとてもきれいで、海にはたくさーんの仲間たちがいたんだ。
そう、今から50年くらい昔、
ここ浦安の海で、アオギスの家族が暮らしていました。
お父さんにお母さん、このメガネの子が主人公のアオギスくんだよ。
浦安の海はとてもきれいで、海にはたくさーんの仲間たちがいたんだ。
「おーい、はぜ君、追いかけっこしようぜ」
「いいぞー、さー追っかけてこーい」
アオギス君は毎日毎日、友達のはぜ君や、あさりちゃんと楽しく遊んでいたんだよ。
「いいぞー、さー追っかけてこーい」
アオギス君は毎日毎日、友達のはぜ君や、あさりちゃんと楽しく遊んでいたんだよ。
【2】ナレーション
ところが或る日、
アオギス君のお母さんが、最初に気がついたんだ。
「くんくん、少しなんだか変よ、臭くない?」
「う、ほんとだ。臭い!」
「汚いわよ」
「それにどんどん暗くなるぞ!」
ところが或る日、
アオギス君のお母さんが、最初に気がついたんだ。
「くんくん、少しなんだか変よ、臭くない?」
「う、ほんとだ。臭い!」
「汚いわよ」
「それにどんどん暗くなるぞ!」
「これはなんだろう?」
アオギス君は今まで見たことも無い黒いものを
恐る恐る見上げた。
アオギス君は今まで見たことも無い黒いものを
恐る恐る見上げた。
「どうしたんだ!?」「いったいなにが起こったんだーー??」
【3】ナレーション
「わぁー!大変だ!!」
「わぁー!大変だ!!」
それは工場の排水から生まれた、おそろしいヘドロ大王だったのです。
ヘドロ大王の撒き散らす真っ黒なヘドロは、きれいな水をドロドロに汚して
海や川の生き物を殺してしまうのです。
ヘドロ大王の撒き散らす真っ黒なヘドロは、きれいな水をドロドロに汚して
海や川の生き物を殺してしまうのです。
「逃げろー!。みんなに知らせなきゃ!」
【4】ナレーション
ヘドロ大王は、泳いで逃げれない、あさりちゃんや、ひとで君に
次々とおそいかかっていきました。
ヘドロ大王は、泳いで逃げれない、あさりちゃんや、ひとで君に
次々とおそいかかっていきました。
「父ちゃん、見てっ、海の底が真っ黒だよ。
あさりちゃんやひとで君も、みんな死んでしまったー!」
あさりちゃんやひとで君も、みんな死んでしまったー!」
ヘドロに汚された海では、生き物は呼吸をすることができません。
ヘドロ大王は、あっという間に、
海の底にいた生き物たちを皆殺しにしてしまいました。
ヘドロ大王は、あっという間に、
海の底にいた生き物たちを皆殺しにしてしまいました。
海の水も汚くなって、食べ物もなくなって、
アオギス君たちだって、もうここで生きていくことはできません。
アオギス君たちだって、もうここで生きていくことはできません。
【5】ナレーション
「早く、早く、沖へ向かって泳ぐんだ!」
「父ちゃん、待って、置いてかないでー!」
「しっかり、着いてくるんだ。辛いけどがんばるんだよ。」
「早く、早く、沖へ向かって泳ぐんだ!」
「父ちゃん、待って、置いてかないでー!」
「しっかり、着いてくるんだ。辛いけどがんばるんだよ。」
こうして、アオギス君の家族や仲間たちは、仕方なく、
大好きだった浦安の海を離れ、
きれいな海をめざして、みんなで旅立って行ったのでした。
大好きだった浦安の海を離れ、
きれいな海をめざして、みんなで旅立って行ったのでした。
【6】ナレーション
そして、あれから50年が経ちました。
そして、あれから50年が経ちました。
今は、もうおじいさんになったアオギスじいさんは
浦安から遠く離れた海で、孫たちに囲まれて楽しく暮らしていました。
浦安から遠く離れた海で、孫たちに囲まれて楽しく暮らしていました。
でも、やっぱり、浦安の海のことが忘れられず、
孫娘のアオギスちゃんたちに
子供のころ遊んだ浦安の海の話しをするのでした。
孫娘のアオギスちゃんたちに
子供のころ遊んだ浦安の海の話しをするのでした。
「ふーん、じいちゃんはそんな奇麗なところに住んでいたのね。
私も行ってみたいなぁ。そして
じいちゃんを浦安の海にもう一度、帰らせてあげたいな!」
私も行ってみたいなぁ。そして
じいちゃんを浦安の海にもう一度、帰らせてあげたいな!」
するとアオギスじいさんは、
「そういえば、わしの友達に干潟くんというのがおってなー、
そいつはヘドロをぱくぱくと食べてはキレイな水を吐き出すんじゃ。
いまもどこかにいるかのう?まだ生きとるかのう?」
「へー、じゃーその干潟くんがいれば、おじいちゃんはまた浦安の海にもどることができるのね、
私が探しにいってみるわ」
「そういえば、わしの友達に干潟くんというのがおってなー、
そいつはヘドロをぱくぱくと食べてはキレイな水を吐き出すんじゃ。
いまもどこかにいるかのう?まだ生きとるかのう?」
「へー、じゃーその干潟くんがいれば、おじいちゃんはまた浦安の海にもどることができるのね、
私が探しにいってみるわ」
【7】ナレーション
そして、アオギスちゃんは、おじいちゃんの願いをかなえるために、
海に飛び出して行きました。
そして、アオギスちゃんは、おじいちゃんの願いをかなえるために、
海に飛び出して行きました。
一生懸命あちこちを探しまわったアオギスちゃん、
でも、広い海、なかなか干潟くんは見つかりません。
でも、広い海、なかなか干潟くんは見つかりません。
途方にくれ泣きそうになったとき、
物知りのくらげさんと出会い、
干潟くんが住む干潟王国の場所を教えてもらったのです!
物知りのくらげさんと出会い、
干潟くんが住む干潟王国の場所を教えてもらったのです!
干潟王国へ急ぐアオギスちゃんに向かって
くらげさんは優しく言いました。
「いい子だね。気をつけて行くんだよ」
くらげさんは優しく言いました。
「いい子だね。気をつけて行くんだよ」
【8】ナレーション
とうとうアオギスちゃんは干潟王国にたどり着きました。
そこは砂がキラキラ光り、とっても美しいところでした。
とうとうアオギスちゃんは干潟王国にたどり着きました。
そこは砂がキラキラ光り、とっても美しいところでした。
「はじめまして、あなたが干潟さんですか?」
「そうだよ、僕は干潟王国の干潟王子と呼ばれてるんだ」
そう言って、干潟王子ははにかみながら、ハンカチで汗をぬぐうのでした。
「そうだよ、僕は干潟王国の干潟王子と呼ばれてるんだ」
そう言って、干潟王子ははにかみながら、ハンカチで汗をぬぐうのでした。
「干潟王子、すてき!」
アオギスちゃんは一目で干潟王子が大好きになりました。
アオギスちゃんは一目で干潟王子が大好きになりました。
「干潟王子、お願いがあるの。
私のおじいちゃんが住んでいた浦安の海をきれいにするのを手伝ってくれますか?」
私のおじいちゃんが住んでいた浦安の海をきれいにするのを手伝ってくれますか?」
「もちろんだよ。浦安の海はどこにあるんだい?」
「東京湾のディズニーランドのある街にあるの」
「わかった。さぁ、行こう!」
「東京湾のディズニーランドのある街にあるの」
「わかった。さぁ、行こう!」
【9】ナレーション
浦安の海についたアオギスちゃんと干潟王子は、さっそくヘドロ大王と対決します。
干潟王子が真っ黒なヘドロを飲み込みぴゅーと吐き出すと、
あっという間にきれいな水にかわっていきます。
きれいな水は広がって干潟になっていきました。
「わー、きれいになってきた。」
浦安の海についたアオギスちゃんと干潟王子は、さっそくヘドロ大王と対決します。
干潟王子が真っ黒なヘドロを飲み込みぴゅーと吐き出すと、
あっという間にきれいな水にかわっていきます。
きれいな水は広がって干潟になっていきました。
「わー、きれいになってきた。」
「ぐわぁぁぁぁぁ、吸い込まれるー」
ヘドロ大王も必死で抵抗しますが、だんだんその汚くて真っ黒なカラダは
小さくなっていきます。
ヘドロ大王も必死で抵抗しますが、だんだんその汚くて真っ黒なカラダは
小さくなっていきます。
きれいになった海辺には、また、昔のように
あさりちゃんやひとで君も戻ってきました。
あさりちゃんやひとで君も戻ってきました。
【10】ナレーション
「生きてもう一度この海にかえれるとはおもっていなかったよ」
「おじいちゃんよかったね。これも干潟王子のおかげよ」
「生きてもう一度この海にかえれるとはおもっていなかったよ」
「おじいちゃんよかったね。これも干潟王子のおかげよ」
こうして浦安の海は、昔のきれいな海にもどり、
アオギスちゃんとアオギスじいさんは、いつまでも幸せにくらしましたとさ。
アオギスちゃんとアオギスじいさんは、いつまでも幸せにくらしましたとさ。
【〆】
みんなー、この物語のように、アオギスくんが浦安の海に戻ってくるといいね!
それから、海をきれいにするものはなんだったか、わかったかな?
そう、干潟だね。干潟はとっても大事なんだ。
干潟のことやアオギスくんのこともっと知りたっかたら、テントの中の展示をみて行ってねー。
みんなー、この物語のように、アオギスくんが浦安の海に戻ってくるといいね!
それから、海をきれいにするものはなんだったか、わかったかな?
そう、干潟だね。干潟はとっても大事なんだ。
干潟のことやアオギスくんのこともっと知りたっかたら、テントの中の展示をみて行ってねー。
「おしまい」
裏話
紙芝居製作もそれなりに時間かかりました。いい大人が集まって黙々と大きな画用紙に向かい絵の具と格闘。ナレーション考えるのも大変だったけど子供に帰って楽しい時間でもありました。
素人が作ったこの紙芝居を果たして子供たちは飽きずに最後まで聞いてくれるのだろうか?とても心配でした。でも、みんな真剣に最後まで聞いてくれてよかった~。当日はすっかり声がかすれてしまったけど(笑)