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海・まち・デザインと市民有志は、今週月曜日に浦安市長、副市長はじめ三番瀬環境学習施設公募に関連する部門長に、公募に関する要望書を出しました。(市議全員にもお届けしました)
誠意ある回答がいただけるとことを期待したいと思います。
以下はその全文です。(個人名は省かせていただきました)
この要望書にご賛同いただける方は、こちらまで住所、氏名、電話番号をお知らせください。ご意見もお待ちいたします。
2009年6月29日
浦安市市長 松崎 秀樹 様
同 副市長 中村 健 様
同 生涯学習部長 押尾 照明 様
同 都市環境部長 大野 伸夫 様
同 市長公室長 菊池 良一 様
同 副市長 中村 健 様
同 生涯学習部長 押尾 照明 様
同 都市環境部長 大野 伸夫 様
同 市長公室長 菊池 良一 様
「うらやす三番瀬環境学習施設プロポーザル」に対する要望書
現在(2009年6月)、「うらやす三番瀬環境学習施設プロポーザル」が実施されている旨、市のホームページに掲載されています。 浦安市にとって貴重な自然である三番瀬を学べる施設ができることは、私たちにとっても大変うれしいことです。そこで、今回の基本設計のなかでより市民の思いが実現できるようにお願いしたいことがあり、この要望書を書かせていただきました。
要旨は、施設(建物)の基本設計(位置や仕様)を決める前に、この土地および隣接する街区公園、50m緑地、さらには、緑道、親水護岸、三番瀬を含めたグランドデザイン(総合設計)を行っていただきたいこと、またそのグランドデザインを広く市民の英知をあつめ公開されたワークショップ形式で行なうなど、開かれた形での市民参加の場としていただきたいことです。
1 プロポーザルの概要
■概要
① 建設場所:浦安市日の出七丁目5-4 番地、5-5 番地
② 敷地面積:1,954.22 ㎡
③ 想定施設規模:鉄骨造2階建て 約550 ㎡(駐車場・駐輪場を除く)
④ 想定工事費:212,000 千円 (基本設計3,780,000円)
■今後のスケジュール
平成21 年度 基本設計
平成22 年度 実施設計、一部建設工事
平成23 年度 建設工事、施設供用開始
① 建設場所:浦安市日の出七丁目5-4 番地、5-5 番地
② 敷地面積:1,954.22 ㎡
③ 想定施設規模:鉄骨造2階建て 約550 ㎡(駐車場・駐輪場を除く)
④ 想定工事費:212,000 千円 (基本設計3,780,000円)
■今後のスケジュール
平成21 年度 基本設計
平成22 年度 実施設計、一部建設工事
平成23 年度 建設工事、施設供用開始
2 この立地のもつ貴重性とグローバルな視点
今回の舞台であるこの区画は三番瀬を臨む水際線に近接しており、東側には三番瀬の干潟につながる親水護岸、緑道、南側には幅50mの緑地、西側には街区公園と、水と緑の自然資源が敷地を取囲む特別なランドスケープを形成しています。またその三番瀬が他市と比べても一番市民居住地に近いところに存在している貴重な場所です。
今、三番瀬は三番瀬再生会議でもラムサール条約への登録が要望されるなど、日本のみならず世界から注目されています。私たちの仲間も昨年、韓国でのラムサール条約締約国会議に出席された官学民3 0人の環境視察団が来日された時、三番瀬などを丸一日ご案内しています。
そう考えると、今回のエリア施設は環境学習の目的のみならず、浦安市が三番瀬に関心をもつ市外や外国の方団体が訪れた時にご案内出来る、他市に比べてもユニークな施設として大きな視点をも持つことを考えておく必要があるのではないでしょうか?
3 市民が三番瀬と共に生きていくという理念
プロポーザルによれば今回の施設の目的は環境学習の一環であり、それは非常に重要なことですが、その学習にはフィールドワーク、即ち「体験」の場が直接三番瀬であることが大切です。
施設のなかで机を並べ棚の水槽を眺たり、展望台から双眼鏡で干潟を眺めるのもよいかもしれませんが、目の前にありながら水にも生き物にも触れられない体験学習ではあまりにも意義が薄く、敷地が干潟とつながってこそ真の環境学習の価値がありまた、それでこそ立地場所の貴重性も生きてくるのではないでしょうか。
そこでは子供たちはいつだって好きな時に、三番瀬に触れ、泥まみれになり、水に濡れ、生き物をつかみ、そしてそのことで自分の命と三番瀬が繋がって「生きている」ことを知るのです。そうなった時三番瀬は、世代や時代を超えて人々が共有できる「聖なる海」になります。だからこそ、開発にあたっては前述の「大きな視点」と合わせて「崇高な理念」を持って進めていきたいと思うのです。
4 実現に向けて一番大事なことはグランドデザイン
もちろん、前述の姿の実現にはご承知のとおり当然数多くのハードルや制約条件があり、また実現する姿あるいは進め方には違った意見も当然あると思います。しかし、どんな形にしろ拙速に施設の建物の位置や内容が決まってしまっては、致命的な足かせになります。今回「基本設計」というフェーズであっても、まずはグランドデザインとして十分議論を戦わすべきなのです。
これまでも、そのようなプロセスを踏んできたと考えておられそのような資料もあるのかも知れませんが、このような重要な問題に十分市民参加がなされ、市民が納得しているとはと考えられないのが実感です。
プロポーザルには「整備位置については、海への眺望や隣接する9号街区公園と50m緑地との一体的な敷地利用を考慮し配置する」とありますが、緑道や護岸、三番瀬などは含まれていず、現在の三番瀬のおかれた状況から、安易におざなりな「配慮」だけとなり、結局は建物だけの「平成21年基本設計、22年実施設計」が粛々とすすんでしまうことになればまずくはないでしょうか。
5 市民の高い関心と開かれた協働によるまちづくり
今回の公募の場である三番瀬は、2年前新町地域の土地利用計画の変更時に実施されたパブリックコメント(125通もの多数)でも同所に関連する意見が20%以上をしめており、このエリアへの市民の関心や期待は非常に高いというのはご存知の通りです。
http://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/2870/sinmachikaito.pdf
http://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/2870/sinmachikaito.pdf
また当変更では、都市計画審議会においても「まちづくりの具体的な内容については住民意見を参考にしながら進めてもらいたい。大きな土地利用計画については都市計画のルールをこえて協議を行なってもらいたい。」(平成19年12月21日)との旨、行政に市民参加を促す付帯事項が付けられています。
これらの状況や経緯を考えた時、今回の基本設計のフェーズおいて(それ以降も)、市民からの公募メンバー等を含めたワークショップなどの開かれた形で納得いくまで対話し協働してデザインしていくことは必須ではないかと考えます。
具体的な市民参加の方法や運営については、これまでの公園設計での取り組みなどを参考に今回の諸条件(複数の部署や行政がからむなど)を考慮し確立すればよいと考えていますし、私たちも多くのアイデアをもっています。実際にお会いし、お話しできればと思います。
6 これは「環境創造型」の崇高なプロジェクト
今回のプロポーザルにある550㎡の建物設計は単なる結果であって、これは三番瀬を舞台とする大きな理念を背景にした極めて崇高な「環境創造型」のプロジェクトだと言えます。
そして浦安を愛し、三番瀬を愛し、そのうえまちづくりの英知を持った人たちが市民には大勢います。どうか、この要望をごく一部の市民の意見だと思われないで、真の協働による「環境創造プロジェクト」を実現していただきたく心からお願い申し上げる次第です。
この要望書は、浦安のまちづくり活動を行なう市民グループ「海・まち・デザイン」のメンバーを中心に賛同していただいた市民で記したものです。「海・まち・デザイン」は平成21年度浦安市市民活動自立促進事業に認定されていますが、そこでは「境川いきいき大作戦」として境川を市民に親しめるための活動をつづけています。
カテゴリ: [報告] - &trackback() - 2009年07月01日 11:25:13