9ヶ月にもわたるアイドレス、参加者の皆様におかれては立場問わず相当なご苦労があったことだろう。この文章は少しでもそんな苦労の軽減にばればと記すものである。

「よんた式PC国家訪問外交術」


アイドレスにおいて、必要なものは様々であるが、その中においても最も筆者が重視するのは「対話」である。その「対話」よって行われるプレーの一つ、外交。他国との交流、交渉によって自国の国益の最大化を図る行為。
今回はその中でもPCの国家同士の外交、特に他国のチャットへの訪問外交について語ろう。共和国、帝國、そこからさらに各藩国に分かれて進行するアイドレスにおいてもこの行為は様々な場面で必ず力となるはずである。
しかし、訪問外交をしようにも他国には「なんとなく敷居が高い気がして入りにくい」というイメージはないだろうか?
これは他国に頻繁に出かけていた筆者の経験と聞いた範囲の話ではあるがそれは違う。
大抵どの国でも行けば歓迎してくれるし、きちんと応対もしてくれる。敷居は存外に低いものだ。その点は大丈夫、安心していい。
では、ここからは実際に筆者がどのように外交をしていたかを話そう。

1 訪問

外交するにはまずその国に行かなければならない。当たり前だが。
このときに訪問ルールを自分の中で決めておくといい。
例えば「聯合を結んだ国のチャットには必ず最低1回は訪問する」など。ルールを定めることで自分の中で行く動機を作ってしまうのである。
それ以外にも出仕で出来た知り合いのツテを頼るとか、NWCでワンクッションおいて親しくなるのも手だ。
窓口としては国に設置してあるチャットがあるはずなのでそこに行けばいいだろう。
そして、この訪問の段階で、行っても人がない、行ってもいつも大事そうな話をしていて他国の人間が入る空気ではないなどで引っ掛かるという話も聞く。
こんなときどうするか?簡単である。そこで諦めて引っ込まず、いけるまで何度でもいく。
ただし、ただ何度も行くだけというのも芸がないのでここで一工夫。

ケース1 誰も居ない

とりあえず入出しよう。この場合二つの状況が想定される。誰もネットに居ない状況と入室はしていないがROM監視している状況だ。
どちらの場合においても入室しておけばリアクションは期待できる。
ROM監視しているのならば待っていれば応対してくれるだろうし、誰もその時ネットにいなくとも、挨拶と交流しに来た旨を書きこのしておけば、後でそのログを見た方が訪問があったことをその国の方々に伝えてくれるだろう。
伝われば、相手方もそれを踏まえた対応も取れ、再訪問の際の応対率も上がってくる。
逆に訪問を受けた側は自国の人間、誰でもいいが可能ならば藩王、摂政、執政に訪問があったとの連絡をしておくといいだろう。折角のチャンスなのだから生かしておいて損はない。

ケース2 毎回行くたびに入れる空気じゃない

こんなときは、訪問する曜日や時間帯を変えてみるといい。
各国それぞれ独自の活動時間というものがある。それぞれの生活の中から参加しているのだから違って当然。それは訪問側で調整していけばいいだろう。
この場合、もし訪問先のチャットに過去ログ機能があるならそれをさかのぼって見てみると、そこから時間帯における入室と会話傾向もわかってくるので、入れそうな空気の時間帯を狙っていけばラクになる。
とはいっても訪問側にも当然都合もあるし調整にも限界がくる。そんなときはアイドレスの原則、「できることだけやる」に従い、自国の誰かに任せてしまう。
往々にして外交は藩王などの国の上層部が行うことになるのだが、最悪投げる先は上層部でなくてもいい。できそうな人間が居ればその人に任せてしまおう。人選としては愛想のいい人、気配りのできる人。やることは対話が基本なのでそういう人ならば問題はそう起こらないものだ。
さて、ケース1、2と紹介してきたがここで例外も存在する。
相手先のチャットがIRCの場合である。
この場合ROMすることが出来ないので入るタイミングは他のチャットに比べ計りにくい。
そのときは仕方ないので訪問したら思い切って入ってしまおう。
もし入ったときに会議中などでタイミングが悪ければお邪魔したことをお詫びしつつ、またいついつに来ますと再訪問の約束をするなりして退出するとか、相手先にお時間あればしばらくお待ち下さいとかいわれたら待ってるなりする。誰も居ない場合は待機して待って誰か来られるかもしれない。とにかく入ること、まずはそこからである。あとの行動は普通のチャットの場合を流用していけばいいのだから。

2 交流

ここまで長々と書いてきたが、この段階まで辿り着くと簡単である。
やることは国内のチャットとさして変わりはしない。対人マナーを守りながらその国の人と仲良くなり会話を楽しむだけである。
個人的なコツとしては文字を打ち込むときに実際に笑顔を浮かべることと訪問先の内輪ネタ会話には積極的にのっかること。
笑顔はハタからみれば変な人に見えるかもしれないが、自分の対話のテンションを楽しくするには有効であり(筆者注:本当にやってます)、内輪ネタ会話を聞いたりすることでその国の空気をつかんだり、国民の方々の人となりも知ることが出来る。
あとは日々の会話の中から、訪問先の稼働状況、現状取り組んでいること、藩王などの上級職以外の国民同士の連絡パイプなど、様々な情報が自然と得られてくる。
そこから発展させてチャット以外でもメッセなどで相談したり調整したり雑談で気分転換するのもいいだろう。
得られた情報や連絡パイプをどう使うかはその国次第、有効に活用してほしい。

3 活用例

A イベントに必要なリソースの供給

イベントなどでリソースの調達に苦労している場面に遭遇したことはないだろうか?
そんなとき、いくら聯合していたとしても普段付き合いのない国には援助してもらうにしてもするにしてもお互い頼みにくいと思う。多少なりとも付き合いがあるのならどこまで頼んでいいかも判ってくるので交渉もしやすくなる。

B 国家運営の協調

あらゆる場面で他国の行動は自国に影響を与える。
ACEの取得方針、職業の派生、市場の値の動き、兵力の動員、あげればきりはないがどれも国家運営には重要なことである。これらを決めるときに外交パイプを用いれば協調行動により互いに有用なように動いたり、譲り合ったりすることもできる。

C 情報網の構築

情報量の多さはそれ自体が武器となるが、これを得るには情報のアンテナを張り巡らす必要がある。NWC、CWTGの監視なども大事だがそれ以外もクチコミで伝わってくる情報というのも軽視できない。クチコミの場合えてして未確認情報であったり不確定な話であることもあるが、知っているのと知らないのとでは行動決定にも差が出てくる。このような情報の場合、確定ではないためおおっぴらには出てはこない。そのときにも友好関係であれば入ってくる情報量にも差が生じてくる。

と、ここまで外交に関して経験したことをもとに記してみた。再開時にルール変更があるだろうが、それでも参加者の助けになることを願う。読んでくださった貴方に感謝を。そしてよきゲームを。

(文責:よんた@よんた藩国)

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最終更新:2008年01月31日 21:57