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あなたはどっち?




GS(ゴーストスイーパー)。
それは人々のために日々命の危険を顧みず、妖怪や悪霊を退治する過酷な職業である。
厳しい国家試験を勝ち抜き、危険の代償として高額な報酬を得る、いわば選び抜かれたエリートなのだ。


横島忠夫。
殺し合いのゲームに招かれた参加者であり、一見どこか間の抜けたような風貌のこの少年もまたGSの一人。

GSの仕事での経験のおかげなのだろうか。横島は殺し合いの場に巻き込まれたというのに、静かに物音を立てず目標を窺っていた。
目には支給品としてデイパックに入っていた暗視ゴーグルを付け、じっくりと観察している。

(うーん、遠くてちょっと見えずらいな)

まだ気付かれてはいないようなので、じわじわと近づき、もっとはっきりと観察できるように試みる。
目標に気付かれる危険があるが、この非常事態において他の参加者を見極めるのは重要事項であるため仕方がない。

(焦るなよ……慎重に行動するんだ)

そう自分に言い聞かせ、緊張からか高まる気持ちを抑えつけながらゆっくりと進んでいった。














「ちくしょう。あのノストラダムスって野郎、絶対にぶん殴ってやる」

横島が進む先には、浜辺に座り込み脱いだ上着を絞りながらぶつくさ文句を言っている、ずぶ濡れの少女がいた。
赤毛の髪をおさげにした可愛らしい顔立ちでありながら、粗暴な口調で独り言をつぶやき、豊かな乳房を堂々と晒したまま人目を気にする様子もないという、なんともミスマッチな少女であった。

なぜ彼女が不機嫌なのかというと、殺し合いなどという馬鹿げたことに参加させられたのはもちろん、さらに気付いたら海に落とされていたからである。
混乱しながらも浜辺までたどり着き、落ち着いたところでふつふつと沸いてきた怒りに任せて、ノストラダムスを打倒する決意を固めていた。
名簿を確認したところ、許嫁のあかねをはじめ数人の知り合いの名前があり、尚更殺し合いに乗るわけにはいかない。
あかねは可愛くはないが一応は許嫁だ。早く合流して、自分が助けてやらねばならない。



(ん?誰か見てやがるな)

ひととおり上着を絞り終えたところで、ふと自分へ誰かの視線が向けられている気配に気付く。
注意深く見てみると、暗闇に紛れて一人の男がほふく前進をしながら迫ってきているのが見えた。

「おい、てめえ!!そこで何してやがる!!!」

明らかに怪しいこの男は、殺し合いに乗っているかもしれない。
水分を落とした上着を足元に放り捨て、熟練者と思わせる構えをとり、戦闘態勢に入りながら不審者に怒鳴りつける。

すると、男の身体が固まったように硬直したのもつかの間、すぐさま目に付けていたゴーグルを外し物凄い勢いで走り寄ってきたのである。
少女は思わず攻撃しそうになるが―――――

「すんまへん、すんまへん、すんまへーーーん!!ほんの出来心だったんや~」

目の前に来た途端、泣きながら土下座を始めてしまう。
謝っている内容から察するに、裸を覗き見ていたことを詫びているようだが。
怒りよりも先に、こんな状況でなんとも胆の座った奴だと、呆れ半分に感心してしまっていた。




「で、お前は殺し合いに乗っているのか?そうなら半殺しにでもしてやるが」
「も、もちろん乗ってない!」

一応確認を取ってみるが、やはり殺し合いをする気はないようだ。
何が起こるかわからないので、無駄な戦闘は避けるに越したことはない。

「そうか、とりあえず信じてやる。俺の名前は早乙女乱馬。お前は?」
「横島忠夫です、よろしく」
「……ああ、よろしくな」

どことなくキリっとした表情で握手を求めてくる。どうやら今更好印象を持たれようと画策しているらしい。
面倒そうに握手に応じてやると、乱馬は次の話題を切り出した。

「ところで横島。お前、お湯持ってないか?」
「お湯?生憎デイパックの中には入ってなかったみたいだけど、風呂にでも入るのか?」
「まあそんなとこだ……」

できれば早くお湯を手に入れて万全な状態に戻したかったが、ないのならば仕方がない。
力やリーチは劣るが、幸いこの状態でも戦えないことはないので、どこかで調達するまで我慢しようと諦めかけていたのだが。



「なんとかできないこともないぜ?」

いきなりそんなことを言い出すと、ずいと手を差し出してきた。
いつの間にか横島の手には小さな玉が握られており、そこには『湯』という文字が記されている。

「冗談に付き合うつもりはねえんだ、無いのならさっさといくぞ」
「まあまあ、それは今から証明―――おっと滑った!」

何をふざけているのかと乱馬が困惑しているなか、横島はその玉を持って近づくとわざとらしくこけ、玉を乱馬の頭上に放り投げた。
すると不思議なことに玉が光ったかと思うと、頭上から乱馬とドサクサに紛れて彼女に引っ付いている横島へお湯が降り注いだ。
水をかけたのではなく、横島は紛れもないお湯を生み出してみせたということになる。




「お湯で暖まれたことだし、これは事故ってことで。ん??」

何かがおかしい。
横島が乱馬に抱きついた直後には、たしかに極楽のように柔らかな感触に包まれていたはずだ。
しかし、今は固く筋肉のような感触しか伝わってこない。
そう、まるで男に抱きついているような。


「おお~助かったぜ。何やったんだ?」


聞こえてくる声も初めて聞いた男の声。


「ありがとよ。でも気持ち悪いから、さっさと離れろよ」


横島は恐る恐る顔を上げて確認する。


「よう、早乙女乱馬だ。改めてよろしくな」


そこにいたのは、服装や髪型は同じでも明らかに別人な黒髪の男。


「ど、どちら様で?」
「だから言ったじゃねえか、早乙女乱馬だ。
 ほんとは男なんだけどよ、水を被ると女になるって厄介な体質でな」

いや~ほんと助かったぜと、目の前の乱馬と名乗った男は嬉しそうに笑っているが、震えている横島には途中から聞こえていない。

「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「うおっ!!」
「男は嫌じゃーーーーーーー!!!女がいいんじゃーーーーーーーーーー!!!!」

などといきなり叫びだすと全速力で走り去っていってしまった。



「なんだったんだ……世の中には変なやつがいるんもんだな」


第三者から見たならば、同じく変人に分類されるであろう乱馬は横島が走り去る様を呆然と見つめていた。



【C-7 海辺/1日目 深夜】




【横島忠夫@GS美神 極楽大作戦!!】
[状態]:健康、びしょ濡れ、霊力消費(中)、精神的ショック大、錯乱中
[装備]:
[道具]:支給品一式、暗視ゴーグル、ランダム支給品1(確認済)
[思考]
基本行動方針:殺し合いから脱出する
1:男は嫌じゃーーーーーーー!!!
2:女に会いたい
3:死にたくない
[備考]
※乱馬と自己紹介しましたが、知り合いなどの情報交換までは至っていません。
※乱馬の体質を知りました。
※名簿未確認。
※少なくとも文殊を使えるようになって以降からの参戦。
※叫びながら北に向かって入っています。


【早乙女乱馬@らんま1/2】
[状態]:健康、びしょ濡れ
[装備]:
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~2(確認済)
[思考]
基本行動方針:ノストラダムスをぶん殴る
1:知り合いと合流する
2:あかね最優先
3:お湯を確保しておきたい
[備考]
※横島と自己紹介しましたが、知り合いなどの情報交換までは至っていません。
※パンスト太郎戦以降からの参戦。


【支給品説明】


【暗視ゴーグル@現実】
ゴーグル型の暗視装置。
装備すると暗闇でも視界を確保できるようになる。




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