SuperFM chassis

モーターをフロントに置き、重心を前に置くことでアップダウンに適したシャーシ、というのがコンセプト。
しかし実際は電池も車体において相当な重量を占めていたり、安定化に効果的なたからばこセッティングやブレーキなどセッティングによって
重量が後方に寄りやすかったりと、アップダウンで特に他シャーシより優れてるとは一概には言い難い。
ブーム当時はコンセプトや性能的な意味で人気だったSFMだが、後述の駆動効率やシャーシ設計の甘さなども手伝って
現在では性能というよりも見た目やロマン的な意味で人気のシャーシとなっている。

駆動伝達が前世代的なオレンジクラウン+2mmぺラシャだが、これはピンククラウンがFMに向かないためであるので仕方がない。
逆にオレンジクラウンは丈夫で破損しにくいため、そういう点ではX同様にギア負荷のかかるアップダウンには向いているかもしれない。
フラットに不向きなのは間違いないが。

成型色が(一部を除き)深緑色であることやサイドガードの形など、TYPE5をひっくり返したような形である。
バンパーの強度は低いが、フロント強化ガードというGUPが発売されているのでコレを活用すればある程度の改善は可能。
ただ、X以降規格の穴がないため、セッティングの幅は多少劣る感じは否めない。

オレンジクラウン+2mmペラシャであることを除いても、駆動系の出来はお世辞にも良いとは言い難い。
金型も番号を重ねてはいるが、初期の金型が流通してることが多く、新しい金型でも劇的な変化があるというわけでもない。

さらにSFMは他のシャーシに比べ重心が高く、シャーシが重い。
これが厄介な問題であり、駆動効率を改善してスピードを上げることができてもその重心の高さ、シャーシの重さによって他のシャーシに差をつけられてしまう。
特に重心の高さはシャーシコンセプトと矛盾していて、アップダウンコースでも低重心なXやMSに使用者が流れがち(SFMも使用率が低いわけではないが)


総合的に見て不利な面も多く、初心者には向かないシャーシであるが
FM愛好家などは改造ポイントを抑えているので、使っている人がいたら見せてもらうと良いかもしれない。
アップダウンコースなどではダッシュ系とニカドでスピードはカバーできるので、剛性・低重心化を図れば十分戦えるシャーシではある。

ちなみに、FM系シャーシはモーターの回転がリヤモーターとは逆回転となるので、モーターはFMマシン専用の慣らしをする必要がある。
干しタイヤやハーフタイヤの幅、タイヤ素材なども、リヤモーターとはタイヤセッティングの仕方が異なる。


以下、カラーバリエーション
  • ダークグリーン
一番標準的な色で、大抵の車種はこの色。

  • ブラック
ブロッケンギガントBSなどで採用された色。
ギヤケースがスモーク。

  • ホワイト
限定GUP。シャーシの色変えでは定番の色。
あまり出回らなかったので知らないユーザーも多い。

  • スモーク
限定GUP。青S1、パープルTZと同時発売。
二次ブーム時に発売され、青S1、パープルTZと一緒にかなりの量が出回ったので知名度は高い。
ギヤケースまでスモークで、ただでさえ使いにくいシャーシだというのにさらに強度を低下させることで、
とてもじゃないが実戦で使えるような代物ではなくなった。
ぶっちゃけ、殆どコレクターズアイテムといってもいいかもしれない。
そのためか、たまに・・・というより小さな模型店などではあちこちに残っている。

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最終更新:2010年06月17日 06:36