バックアップの設定


概要

ReadyNAS内のデータの写しを作成し、万が一の際にそこから読み込むことができる。

RAIDはHDDの故障によってデータがアクセス不能になる可能性を減らすことはできるが、バックアップではない。
RAIDでは復旧不能なほどの障害・故障が発生した場合や、誤ってデータを削除した場合に対応できるのはバックアップしかない。

全データをバックアップするとなると相手側にも同じ容量が必要になるが、厳しい場合は重要度が高いデータのみに絞る手もある。

相手がUSB接続のデバイスの場合

ReadyNASでデータの送り出しも受け取りも設定できる。この場合が一番簡単。

ReadyNASからデータの送り出す場合の設定

4.2.xの場合

  1. 「バックアップ」>「新しいバックアップジョブの追加」
  2. 「ステップ 1 - バックアップ元の指定」で「この ReadyNAS またはリモートを選択」で、「共有:」、「ボリューム:」、「ホーム共有:」のついたものからバックアップ元を選ぶ
  3. 「ステップ 2 - バックアップ先の指定」で「この ReadyNAS またはリモートを選択」で、「USB デバイス」のうちからバックアップ先を選ぶ
  4. バックアップ後にデバイスを取り外したい場合は「バックアップ後にUSBドライブをアンマウントする」にチェック
  5. 「ステップ 3」、「ステップ 4」はお好みで設定し「適用」
  6. スケジュールを待たなくても「バックアップ」>「バックアップジョブ」から即座に実行が可能

バックアップしたデータをReadyNASへ取り込む場合は、ステップ1と2の設定内容を逆にし、
「ステップ 4」の「バックアップが完了した後、ReadyNAS 共有がバックアップ先である場合は、バックアップ先のファイルの所有者を共有の所有者に変更します。 」にチェックすればよい。

6.xの場合

  1. 「バックアップ」>「バックアップジョブの追加」
  2. 左側の「ローカル」を選択
  3. 「参照」を押してバックアップ元を選ぶ
  4. 右側の「ローカル」を選択
  5. 「参照」を押して「USB/eSATAポート」からバックアップ先を選ぶ
  6. バックアップ後にデバイスを取り外したい場合は「ジョブ完了時に自動的にデバイスを取り外す。」にチェック
  7. 「次へ」を押してスケジュールなどをお好みで設定し「終了」
  8. スケジュールを待たなくても「バックアップ」>「ジョブ」から即座に実行が可能

バックアップしたデータをReadyNASへ取り込む場合は、左側と右側の設定内容を逆にした上で、一度設定を終了してから、
作成したジョブの歯車マーク>「設定」>「オプション」を開き、「バックアップが完了後に、バックアップ先のファイル所有権を共有に指定された所有権に変更します(バックアップ先がReadyNASの場合)。」にチェックすればよい。

相手もReadyNASの場合

後述する所有者・権を変更する処理を設定する関係上、基本的には受け取る側のReadyNASで設定する。
ただし、設定する前に送り出す側のReadyNASで共有を有効にしておくこと。

上の例で、バックアップのUSBドライブを送り出す側のReadyNASと置き換えて考え、
バックアップを取り込む場合の設定をすれば良い。
この際、USBドライブを指定している部分を「リモート」に変える。
また、「Windows/NAS (タイムスタンプ)」を使うのが一般的。
「ホスト」に相手のIPアドレス、「パス」に共有名、「ログイン」にユーザー名、「パスワード」に共有パスワードを指定。

この仕組みを利用すると、新旧ReadyNAS間でのデータ移行も簡単にできる。
ただし、受け取る側で所有権を再設定しないとデータにアクセス不能になる可能性が大。この点は注意が必要。
(ReadyNASで受け取る場合は、上記と同様に、所有者・権を変更するオプションを有効にすれば良い。)

なお、誤って送り出す側のReadyNASでバックアップジョブを作成して実行した場合、
受け取る側のReadyNASで所有者・権を設定し直すことは可能。
ただし、ホームフォルダー (ユーザー名のフォルダー) に送ってしまった場合は
管理画面では所有者・権の変更ができないので、十分注意すること。
(SSHを使うか、送った先のアカウントとデータを消すしかない。)

送り出し側で有効になっていればRsyncを使う手もある。
(Rsyncのポート番号を聞かれたときは「873」を指定すれば良い。)
ReadyNASでは、次の手順でRsyncを有効にできる。まず、
4.2.x…「サービス」>「ファイル・サービス」>「Rsync」
6.x…「システム」>「設定」>「サービス」>「Rsync」
からRsyncのサポートを有効にした上で、個別の共有フォルダについて次の部分でRsyncを許可する。
4.2.x…「共有」>「共有リスト」>「RAID ボリューム上の共有」>「Rsync」
6.x…「共有」>「共有」>歯車マーク>「設定」>「ネットワークアクセス」>「セキュリティ」>「Rsync」
ただし、ホームフォルダー (ユーザー名のフォルダー) ではRsyncを許可できない。

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最終更新:2018年01月09日 23:11
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