Brotherhood of Steel

BOSシンボル
Brotherhood of Steel (鋼鉄の騎士団、略称BOS) はテクノロジーを信仰する組織であり、大戦争以前の米国軍部および政府後援の科学コミュニティを起源とする。BOS のほとんどは軍部士官、兵士、科学者の子孫から構成されているが、階級制度の中にいる部外者を除けば、Vault やエンクレイヴ同様にほぼ純系の (最も一般的な) 人類である。

概要

BOSパラディン
BOS の階級は一般的にエリートで構成するものと認識されているため、例えば新カリフォルニア共和国 (NCR) と比べた場合、比較的小さい組織ということになる。戦前・戦後の凄まじい装備類で補っており、レーザー兵器、パワーアーマー、外科的な改造、戦闘用インプラントを所持している。Brotherhood のパラディンは、傷一つ負わずに町一つを地図から消し去る能力をもつ。BOS メンバーの大多数は Brotherhood で生まれ、部外者を階級に入れることは非常に稀である。Brotherhood で生まれたが、スクライブ、ナイト、パラディンになりたくない者は去るのも自由。Brotherhood は意思に反して強制的に仕えさせることはしない。

普通は正当な理由なく他者と敵対しないが、Brotherhood のメンバーは周りにいる明らかに弱かったり、運に見離された者に対する正義にも興味を示さない。基本的に秘密を保持し、テクノロジーの保存・開発に注視している。大抵の場合、人命より尊重する。その動機には不明な点も多く、Brotherhood のメンバーを不用意に扱うべきではない。だが確実に言えることは、Brotherhood ナイトの一団が不運な人々を助けているように見えたとしても、相手のためを思ってやっているとは限らない。

Brotherhood は最高級のテクノロジーを他者と共有したがらない。たとえテクノロジーが、ウェイストランドに明らかな利益をもたらすとしてもだ。BOS が配備しているどんなテクノロジーであろうと、ウェイストランド人ではそれを利用 (そして維持) する責任を負えない、という考え方が Brotherhood の内部では広く認知されている。テクノロジーの一部は開拓地のコミュニティと交換することが知られており、NCR は食料などの資源との交換を表明している。だが能力の高いテクノロジーは公には出さない。

テクノロジーに尊敬の念を抱いているが、Brotherhood の多くのメンバーはテクノロジーに関係しない知識分野は (さらに戦闘に関係ないテクノロジーも) あまり尊重しない。スクライブであっても、そのほとんどは歴史に関心を示さず、イニシエイトの中には Brotherhood の創立者であるロジャー・マクソンを知らぬ者さえいる。

Brotherhood のミュータントに対する態度は様々であり、嫌悪感を抱いたり (例えばグールに対して)、完全に敵対したりする (対スーパーミュータント)。初期のザ・マスターのスーパーミュータントとの遭遇はほとんどが敵対し、BOS はミュータント軍の多くをカリフォルニアから消すことに成功した。BOS のグールとの関わりは限定的であるが、良いとは言えない。さまざまな回収任務が「グロー」で始まって以来、BOSの怒りは更に募ることになる。そこは死んだ仲間と戦前の技術の両方があると、BOSが考えるようになった場所だ。だがデイグローのグールが守っていた。ザ・マスターの軍が敗北して何年も経ち、多くのスーパーミュータントが人間と共に平和に居住する中、Brotherhood も敵とは考えなくなった。

分類と場所

西海岸

Brotherhood の本部はロスト・ヒルズ・バンカーにある。BOS ハイエルダーの地位、統治評議会があり、組織が結成された場所でもある。研究・軍事活動の中心地ともなっている。だが2242年までに BOS はカリフォルニアの荒れ地に散らばり、小さなバンカーや基地の中で一般市民の目から隠れている。彼らを全員見つけて全滅させることは、難しく危険な仕事となる。

基地にはデン、サンフランシスコ、シェイディ・サンズ (NCR首都) のバンカーといった場所がある。全ての Brotherhood 前哨基地は、たとえ個別の行動を取ることがよく見られるとしても、公式にはロスト・ヒルズ当局の支配下にある。カリフォルニアから遠く離れ、本部とのコンタクトがほとんどないとしてもだ。ロスト・ヒルズ・バンカーはマクソンの街に囲まれており、Brotherhood の創立者の名前にちなんでいる。マクソンは公式には BOS の管轄外で、NCRの一員である。

南西部

マクソン・バンカー
※頓挫した Van Buren の設定
マクソン・バンカーはアリゾナ区域にある Brotherhood of Steel の前哨基地で、アンドレア・ブリクスリー将軍が率いる。このバンカーは東部を偵察する探索班用の集結地として使われる目的だった。だが新カリフォルニア共和国との戦争が始まって以降、フーヴァー・ダム (NCR前哨基地) に対する任務の前進基地となった。戦争の準備は、双方にとって満足いくものではなかった。BOS は優れた技術をもっているが、NCR は軍隊の数の上で有利だ。結果として、戦争は何年もの間膠着状態となった。双方の士気は急落したが、BOS に重大な影響を与えた。この問題を受け、BOSの元工作員による秘密部隊が生まれた。Circle of Steel と自称するグループはキャラバンや村々を襲撃し、彼らがもっているかもしれない進んだテクノロジーを没収した。それは人類自身から人類を救うという名目の下に行われていた。

中西部

中西部 Brotherhood のパワーアーマー
※Fallout Tactics の設定
さらに東には、中西部 Brotherhood of Steel の領土がある。ロスト・ヒルズの Brotherhood 指導部とのコンタクトを失い、2160年代から独立組織となった分派だ。創立者たちの飛行機が墜落した場所で、シカゴの近くだった。本来の孤立主義である Brotherhood とは異なり、この派閥は旧イリノイ・カンザス両州に渡る地域の広い範囲を統治している。Brotherhood の保護下で村の各部族から徴兵し、階級に組み入れている。外の世界に対して開かれているが、この Brotherhood は決して利他的ではない。Brotherhood の支配下におかれた村人は、レイダーやミュータントからは守られるものの、悪名高き Brotherhood 調査官の恐怖の中で生きることになる。中西部 BOS の中心基地は恐らく戦前のバンカーで、発見され、押収され、再建されている。バンカー・アルファ、バンカー・ベータ、バンカー・ガンマ、バンカー・デルタ、バンカー・イプシロンと呼ばれる。

東海岸

オウェン・リオンズ
東海岸では、キャピタル・ウェイストランド Brotherhood of Steel という分派が要塞と呼ばれる基地を設立した。ワシントンDCのペンタゴンの廃墟内部・地下に建てられた。この分派は理想主義者のエルダー・オウェン・リオンズが率いており、テクノロジーの確保・保存ではなく、キャピタル・ウェイストランドの居住者をスーパーミュータントから守ることを最優先事項に決定した。リオンズは公式にはロスト・ヒルズの統治評議会に承認されているが、優先事項を変えたためにカリフォルニアからの支持は受けておらず、彼の分派はほぼ独立している。西海岸からの援軍がなく、リオンズは地元での徴兵を強いられている。だがほとんどの新たな徴集兵は勇み足すぎたり、未熟だったり、もしくはその両方だったりする。その結果として生存率はひどく悪い。エルダー・リオンズの娘サラは、自身のエリート部隊リオンズ・プライドを指揮する。彼ら兵士は、ワシントンDCに多く留まるスーパーミュータントを阻止することで、キャピタル・ウェイストランドを守っている。

だがリオンズについてきた元々の遠征団の中には、Brotherhood の本来の目標を忠実に守るべきだと考えた一団がいる。この Brotherhood のメンバーは要塞を離れ、Brotherhood アウトキャストとなった。

テキサス

Fallout: Brotherhood of Steelのロンバス
※Fallout: Brotherhood of Steel の設定
マクソン死去後、パラディン長ロンバスが新たなハイエルダーとなった。ザ・マスター亡き後、Brotherhood of Steel は他の人間がいる前哨基地からミュータント軍を退けた。衝突の中、双方にとって最小限の犠牲者で済んだ。だがアッティス指揮するスーパーミュータントの一派は東へ向かい、テキサスの秘密 Vault を使ってミュータント軍の再生を試みた。ロンバスは西海岸 Brotherhood of Steel に属する他のエルダー評議会からの批判をよそに、今やアッティスが率いるスーパーミュータント軍の依然残り続ける脅威に対し、撲滅作戦を始める。東のテキサスへ向かった。そこで彼は試作 vault を発見し、この区域に作戦の中心基地を据えた。彼らの主要な任務は、全てのスーパーミュータントの脅威を根絶させることである。このため、新たなシンボルを創った。一組の翼の上に二丁拳銃が掲げられ、全て赤色だ。

階級

BOS はいくつかの階級に分けられる。イニシエイトは訓練生であり、訓練過程で十分な成績を上げると上級イニシエイトに昇進する。その後アプレンティス (見習い) となる。認められるとアプレンティスは熟練ナイトかスクライブに昇進する。次の階級は上級ナイト/スクライブで、最後に各階級のリーダーであるナイト長、スクライブ長となる。

スクライブは古代のテクノロジーの複製、現在のテクノロジーの維持、さらに新兵器や他の有用な装置の調査に責任を負う。スクライブは BOS バンカーの安全な場所から離れることはほとんどないが、テクノロジー装置を調べたり、Brotherhood 兵の能力が及ばない任務を行うため、野外を訪れることもある。

ナイトは武器などのテクノロジー装置の製造に責任を負うが、戦闘活動にも参加する。何年もの任務と経験を重ねた後、最高のナイトはパラディンに昇進する。Brotherhood 軍部の頂点だ。パラディンは全ての防衛・外部活動を担当する。パラディンの階級は下級パラディン、パラディン、上級パラディン、パラディン長となる。全てのパラディンはナイトでもあるため、パラディン長は通常ナイト長でもある。老年まで生き残ったパラディンはエルダーになり、Brotherhood 統治評議会の一員となる。評議会と Brotherhood 自体のリーダーはハイエルダーで、通常はマクソン一族が継承する。

Brotherhood のキャピタル・ウェイストランド分派は、「センチネル」という階級を使用する。唯一名乗っている BOS メンバーはこれまでサラ・リオンズだけであるが、孤独な放浪者 (Fallout 3 の主人公) は "Broken Steel" DLC 終了後にセンチネルの階級を認められる。キャピタル・ウェイストランド Brotherhood では、パラディン長はスター・パラディンに取って代わっており、自身の任務を行える特別許可が与えられている。

※Fallout Tactics の設定
中西部 Brotherhood は、本来の Brotherhood 階級とは異なり、分かれた階級制をもっている。中西部では、スクライブは科学者とエンジニアの両方を務め、西部のスクライブとナイトの両方の役割をもつ。中西部ナイトは階層において単純にパラディンより低い軍の階級であり、パワーアーマーの使用は許されない。調査官は Brotherhood の法執行・情報機関として活動する。


記章のシンボル

BOSシンボル
Brotherhood のシンボルでは、ギアは工学知識、剣は自らを守る意志、翼は高まる希望、円は仲間 (=brotherhood) となる全体を表す。

※Fallout Tactics の設定
別の解釈としては、それぞれが階級制度を示している。剣はパラディン、翼はエルダー (剣の動きを制御する「翼」)、大きなギアはナイト、2つの小さなギアはスクライブとイニシエイト (2つの任務による情報と人員を受けることによって、ナイトは仕事ができる) を表す。

歴史

マリポーサ

Brotherhood の創立者は、ロジャー・マクソン大尉だった。ロバート・スピンデル大佐指揮する軍隊の一員であり、最初は2076年1月3日、ウェストテック研究施設に国家安全の目的で実験を監視するため派遣された。2077年1月7日、全てのウェストテック研究は新たに建設されたマリポーサ軍事基地に移され、スピンデルの一団も一緒だった。

10月10日、マクソンと部下は恐ろしい事実を発見する。マリポーサの科学者たちは強制進化ウィルス (FEV) の実験で、軍の受刑者を被験者として利用していたのだ。基地の士気は崩壊し、スピンデルは神経衰弱になった。結果、5日後に自殺する。マクソンの部下は指導力を彼に求めた。

主任科学者のロバート・アンダーソンを尋問し、彼らが起こした行動範囲を知ったマクソンは処刑する。他の科学者も同じ処分となった。今や基地全体を握ったマクソンは、10月20日にラジオを通じて軍部からの完全離脱を宣言する。奇妙なことに反応はなかった。ほかの軍部は、中国の脅威と戦うのに忙しかったためだ。3日後に爆弾が発射され、大戦争は始まって2時間後に終結した。

脱出

マリポーサ軍事基地は生き残り、内部の兵士はウェイストランドに満ちる放射能や FEV から守られた。2日後のマリポーサでは、パワーアーマーを着た偵察兵 (プラートナー) が大気の特性を調べるため派遣された。施設周りの区域に、深刻な放射能はないことを報告する。マリポーサ外の荒れ地で科学者を埋葬した後、兵士は軍事基地を封鎖した。物資と武器の設計図を携え、砂漠へ向かう。マクソン大尉は部下と家族をロスト・ヒルズの政府バンカーに導き、この出来事は後に「脱出」と呼ばれた。ウェイストランドで数週間過ごした11月、兵士と家族はロスト・ヒルズに到着する。道中、マクソンの妻を含め多数の犠牲者を出した (だが10代の息子は無事だった)。ロスト・ヒルズのバンカーは、新たに結成された Brotherhood of Steel の本部となった。

初期

Brotherhood の初期については、多くはわかっていない。2134年、デニス・アレン軍曹率いる一派が力を増し、ウェストテックの南東遺跡の遺物を探索したいとエルダーたちに詰め寄った。そこは核爆弾が直撃した後、グローと呼ばれている。エルダーが拒否したため、アレンと分離を唱えるグループは Brotherhood of Steel と分かれ、テクノロジーと武器の一部を持っていった。それでもロジャー・マクソンの指揮下で、Brotherhood は力を増してテクノロジーを開発し、ナイト、スクライブ、パラディンの階級が結成された。2135年にロジャー・マクソンは癌で死に、息子が Brotherhood のハイエルダーを引き継いだ。

強化

ロンバス
2150年代にはBrotherhood はバンカー周りの区域を支配し、その領域の強大な勢力の一つとなっていた。2150年代の初期頃、バイパー団というレイダー集団が、ロスト・ヒルズ・バンカー南の荒れ地に権力基盤を作り始める。宗教的な熱狂ぶりによって (そして増え続ける兵士と信奉者を養うための必要性から)、以前より頻繁に襲撃するようになる。その結果、Brotherhood of Steel の注意を惹きつけた。

2155年、Brotherhood は数個の偵察小隊をバイパー団追跡のため派遣した。これはほかならぬハイエルダーが命じた訓練過程の延長だったため、Brotherhood はパワーアーマーを着た小分隊で、レイダー団の規模に関わらず対処するに十分だと確信した。マクソン率いる Brotherhood の一隊が、バイパー団を発見する。レイダーはすぐ逃げ出すと思っていたマクソンは、バイパー団の宗教的な熱意と獰猛さ、さらに毒のついた武器を考慮していなかった。ヘルメットを外している時、一本の矢によって傷を負う。そのせいでわずか数時間後に死に至った。ロジャーの孫、ジョン・マクソンがエルダーの役割を受け継ぎ、ロンバスがパラディンの新しいリーダーとなった。

今やロンバス率いるパラディンは、バイパー団に全面攻撃を始めた。一ヶ月以内に、一団のほぼ全員を追跡し滅ぼした。バイパー団の中には、北や東の山脈に逃げ延びた者もいた。

活動中、Brotherhood はバイパー団のメンバーを追跡するため数人の偵察兵と使節をハブに派遣した。これを発端として、ハブと Brotherhood は全面的な貿易関係を始める (キャラバンは以前から Brotherhood に配達していたが、バイパー団の壊滅からほどなく、キャラバン隊は直接ハブから Brotherhood へ定期的に向かうようになった)。

スーパーミュータントの脅威

ジョン・マクソン
何年も経った後、Brotherhood はどのレイダー団より強大な敵と直面することになった。2161年10月、Brotherhood of Steel のパトロール隊が荒れ地で死んだスーパーミュータントに出くわした。死体はスクライブたちのもとに持ち帰られ、スクライブ長ヴリーが調査を始める。長い研究が重ねられた後、全く子供を作れない身体ということが明らかになった。

2162年2月、 Vault の住人 が Brotherhood の基地を訪れ、仲間に加わりたいと申し出た。真面目に請け合ってもらえず、いつものようにウェストテック施設の廃墟へ無駄足を運ばされることになる。そこは今ではグローと呼ばれ、大戦争中に核爆弾が直撃していた。彼は生きて戻ってきただけでなく、何人もの Brotherhood パラディンがグローへ向かった際の、失われた探検が記録されたホロディスクを持って帰ってきたことで、皆を驚かせた。その結果、長い歴史で初めて Brotherhood of Steel の一員として認められた、最初の部外者となった。だが BOS の主要メンバーの中には、組織に加わることに抵抗した者もいた。

Vault の住人によって、Brotherhood はザ・マスター軍と計画を知ることになる。全ての人間をスーパーミュータントに変えるものだ。ジョン・マクソンの援助を得て、Vault の住人はエルダー議会の説得に成功し、パラディン部隊をマリポーサ基地に派遣することになる (そこは皮肉にも、BOS が元々いた場所だった。だがその頃には、ジョン・マクソンさえ覚えていなかった)。ザ・マスターの FEV タンクがある場所だ。Brotherhood の協力で、Vault の住人は最終的にザ・マスターを倒すことに成功し、ロスト・ヒルズ・バンカーを去った。この時点での Brotherhood は、遭遇した中で最も技術的に進んでいた勢力だったようだ。スーパーミュータント軍と密輸業者たちは進んだ武器を持っていたが、Brotherhood には専用のパワーアーマー、一定の医療技術、進んだスーパーコンピューターがあった。

その後

※Fallout: Brotherhood of Steel の設定
マクソンの死去後、パラディンのリーダー、ロンバスが新たなハイエルダーとなった。ザ・マスター亡き後、Brotherhood of Steel は他の人間がいる前哨基地からミュータント軍を退けた。衝突の中、双方にとって最小限の犠牲者で済んだ。だがアッティス指揮するスーパーミュータントの一派は東へ向かい、テキサスの秘密 Vault を使ってミュータント軍の再生を試みた。Brotherhood of Steel はこの勢力に対し撲滅作戦を行った (この理由は、恐らく犠牲者の代償を支払わせたいということにある。アッティスは彼らを嫌い、攻撃したことでも知られる)。この撲滅作戦のリーダーは、ロンバス自身だった。彼はロスでの戦闘中に死亡した。

中西部 Brotherhood

中西部BOSシンボル
※Fallout Tactics の設定
Brotherhood は新たな血の必要性と、テクノロジーを秘密にするという法律の間でせめぎ合うようになっていた。議論はあっという間に進んだ。最終的に、エルダーたちはテクノロジーを部外者と共有しない裁定を下し、これまでの姿勢を固持することを説得させた。それ以上の議論は止められ、エルダーは少数派に荒れ地を巡る任務を命じた。Brotherhood は飛行船を造り、少数派を東へ派遣する。残るスーパーミュータントの脅威がどれぐらい広がっているか追跡し、調査するためだ。不運なことに巨大な嵐が第一飛行船を壊し、針路から大きく外れた。巨大な飛行船はひどく損害を受けた。船の一部は主要部から引き裂かれ、見失われた。遠征隊の多くのリーダーたちは、風の中に消えた。それでも極一部の乗組員は生き残り、船を必死に飛ばした。結局、シカゴ廃墟の外れに墜落した。生存者はその後中西部 Brotherhood という組織を作り、西部 Brotherhood の理念とは大きくかけ離れた。やがてその地域の町や村に、厳しい規律を課した。

2198年、無数の戦闘が長く続いていた。レイダー団、好戦的な技術カルトのリーヴァー (強奪者)、狂ったパラディン・ラザム (別の BOS 飛行船に乗っていた生存者の一人) 率いるスーパーミュータント軍、そして Brotherhood は最終的に最大の敵と遭遇する。Vault 0 の狂ったAI、カルキュレイター指揮するロボット軍だ。最後にはロボットは敗北したが、戦争の過程で中西部 Brotherhood は多くの部下と領土を失った。

2277年の時点で、中西部の分離派はシカゴの小さな分隊だけになっていた。何度か本来の西海岸 Brotherhood との接触もあったが、ロスト・ヒルズのエルダー当局を受け入れることを拒否した。このため、ほかの Brotherhood からは「はみ出し者」と考えられている。

凋落

ザ・マスターを倒した後、Brotherhood は昔の面影を残すだけとなっていた。2241年までには、ウェイストランドの進んだ技術を管理するのは、もはや彼らだけではなくなった。初めてエンクレイヴに遭遇して以降、北カリフォルニア中の様々な都市に小さなバンカーを作り始めた。2242年、ついに 選ばれし者 と出くわす。Brotherhood の援助を受けて2162年にザ・マスターを滅ぼした、Vault の住人の孫だ。Brotherhood は自らのためにベルチバード計画を手に入れるよう、彼をナヴァロに派遣した。だが結果として入手したかは不明。

Brotherhood はこれらの出来事でほとんど重要な役割を演じておらず、北カリフォルニアに護衛が一人ずつしかいない3個所の小さな前哨基地という形で存在するのみである。その中では、サンフランシスコ・バンカーしか興味の対象とならない。エンクレイヴの出現と共に中核地域における最も進んだ勢力ではなくなり、パワーアーマーの独占も失っている (シが事務服を入手できる)。稀な例外を除いては、エンクレイヴしか使っていないらしい。Brotherhood は80年間全く進歩していないように見えるが、わずかながら確認できることとしては、進んだ武器と医療技術を依然として所有している。

NCRとの戦争

※頓挫した Van Buren の設定
2250年代ジェレミー・マクソン率いるBOS指導部は、どうしても必要な全ての先進技術を「劣等人類」から奪い取ることで、力の奪還を求めた。この態度は全ての友人に対して成功したわけではなく、Brotherhood の多くの者がそのような厳しい方法を拒否したため、組織全体は内戦の間際にあった。

2242年、ジェレミー・マクソンはピーターソン・バンカーを改名し、有名な先祖であるロジャー・マクソンにちなんだ。そこはアンドレア・ブリクスリーの遠征で2231年に発見されていた。ロジャーは手に入れた部隊に最大の賛辞を送った。ブリクスリーはエルダーに昇進して将軍の階級を得、そこのリーダーとなった。ほかの探検班もエルダーの肩書きを手に入れた。その後、新カリフォルニア共和国との戦争が宣言されるまでは長くなかった。

何年も戦争は続き、Brotherhood of Steel が勝利すると考えられていた。だが、どれだけ多くの軍隊が Brotherhood の進んだ技術に負けようとも、NCR は常に更なる交代要員がいるようであった。だが Brotherhood は、そんなに幸先が良くなかった。エリート主義者のグループであるため、到着する交代要員は数が少なかった。ほどなく Brotherhood は NCR の圧倒的な数の前に、確実に戦争に負けることが明らかとなった。絶望的な戦争が判明するにつれ、バンカーの士気は下がり始めた。その結果、避けられない事態が起こった。Brotherhood の下級士官が、脱走するようになる。

戦争をすぐに、永遠に終わらせるため、Brotherhood は新たに発見した破壊技術を使うようになる。ステルスボーイだ。この装置はエネルギーフィールドを創り、使用者の周りの光を曲げる。そのため実質的に視界から見えなくなる。このおかげで Brotherhood の工作員は NCR の領地深くに侵入し、情報を集めることができた。だが間もなく、装置に深刻な副作用が発見される。偏執病、妄想癖、最終的には統合失調症というのが主な症状だ。Brotherhood はステルスボーイの使用を禁じ、またもや戦時対策において後れをとった。

さらに Brotherhood of Steel は新たな別の問題に直面する。チームが使うまで見つかっていなかった副作用が、すでに出始めていた。チームが解散した時、理性を超えた偏執病が起こり始め、チームは指導者たちに対する計画を立てた。ステルスボーイを盗んで脱走兵となってバンカーに逃げ込み、Circle of Steel という秘密部隊を作った。COS の目的はどんな代償を払っても失われたテクノロジーを回収し、Brotherhood に栄光を取り戻すことだ。

キャピタル・ウェイストランド

ワシントンDCのBOSパラディン
Brotherhood の統治評議会は、兵士の派遣団を東海岸に送る決定を下した。ワシントンDCからあらゆる先進技術を回収し、その地域のスーパーミュータントの報告を調査するためだ。一団は途中、ピッツバーグの廃墟 (ザ・ピット) を通った。その地域のレイダー勢力に「天罰」と呼ばれる軍事活動を行う。DCに到着した一団は、ペンタゴンが大きく破壊されていることを知る。だがそこでテクノロジーの驚異を発見し、再生できれば Brotherhood は長年に渡って段々と凋落していった力と名声を取り戻せるかもしれない。発見後、遠征リーダーのパラディン・オウェン・リオンズはエルダーに昇進した。要塞という常設基地がペンタゴン廃墟の内部・下部に建設された。リオンズと兵士は、ダウンタウンDCの都市廃墟にいるスーパーミュータントも発見し、ミュータントが全区域に雪崩れ込むのを防いでいる。少なくとも寄せ付けてはいない。

その後、リオンズはキャピタル・ウェイストランドの無垢な住人を、スーパーミュータントから守ることを最優先事項とする決定を下す。そのため、ロスト・ヒルズ・エルダーは東海岸分派に対する全ての援助を打ち切った。ただ依然としてリオンズを Brotherhood of Steel のリーダーとし、要塞をDC本部として認めてはいる。だがキャピタル・ウェイストランド Brotherhood のメンバーの中には、新しい技術を得るという Brotherhood of Steel の主要任務を放棄したことで、エルダー・リオンズがその命令がもつ価値そのものを放棄したと感じる者もいた。ある晩、反対者たちは武器、パワーアーマーといったテクノロジー装置・装備を持ったまま、要塞を離れた。リオンズは反対者たちを Brotherhood of Steel の裏切り者、「アウトキャスト」と見なした。その名は最終的に彼らにとっては名誉の印のように名乗られるようになり、自らとリオンズの「ゴマすり兵士」に距離を置く誇りとなった。西海岸からの援軍がないため、リオンズは地元で徴兵せざるをえない。

Brotherhood of Steel は、米国軍からの反乱を起源とした。創立者マクソン大尉の最初の命令は、マリポーサ軍事基地から脱出し、ロスト・ヒルズのバンカー施設へ向かうこと。マクソン大尉は初期の命令の中に警告を加えた。「陸軍省の正式な代表による他の指令がない限り、この命令は効力を発する」。オウェン・リオンズの分隊が23世紀初めになってペンタゴンを占拠したことは、運命の皮肉だった。Brotherhood はようやく陸軍省の本部を手に入れたのだ。

2277年、Brotherhood は再び旧敵と出会った。ジョン・ヘンリー・エデン大統領率いるエンクレイヴだ。

技術的に言えば、Brotherhood はかつての2161年時点とほぼ同じ段階の進歩しかしていないようだ。パワーアーマーを独占することもなく、スーツはウェイストランド中の商人からいくらかは手に入る。だが Brotherhood とエンクレイヴだけが、かなりの量を使用していると思われる。実際は劣った初期版のパワーアーマーしか入手しかできないらしく、恐らくペンタゴンで見つかったものであり、西海岸で使われていた標準的な T-51b ではない。武器と防具もエンクレイヴのものに劣っているが、リバティ・プライムを手に入れたことで補って余りある。極めて強力な二足歩行の戦闘ロボットであり、要塞の奥深くで発見された。

Brotherhood of Steel がキャピタル・ウェイストランドに到着したのは、 孤独な放浪者 が生まれる一年前に過ぎなかった。

ゲームへの登場

Brotherhood of Steel は Fallout 全作に登場し、スピンオフの Fallout Tactics、Fallout: Brotherhood of Steel も含む。シリーズ本流のゲーム全作で重要な役割をもつが、Fallout 2 だけは著しい例外となっている。Brotherhood の役割は、サブクエスト一つに留まっている。

矛盾点

スピンオフの Brotherhood は、RPG のものとは根本的に異なっている。Tactics で描かれている BOS は分派という理由だが、Fallout: Brotherhood of Steel での違いには説明はない。Tactics にも無数の矛盾点がある。