『真霧間キリコって知ってるかい?』 作:しょう
「マッドサイエンティストだろ。ジジが不用意に関わるなって言ってたよ」
「憬れの人。凄いんだよマッドサイエンティストって。なんでもズバーンと解決しちゃうんだから」
「ライバルだ。誰がなんと言おうとライバルだ!」
「はい。少し落ち着きましょうね~」
「以前お世話になりました。ええ、危うく解剖されそうになりましたけれど」
「瞬兄……」
「ライセンス持ちだろ。オレより大分ランクが上だが……。っと、こいつはオフレコだったな。すまん、なかった事にしといてくれないか? カエルバーガー奢るからさ」
「酒飲み友達ということになるのだろうな。あと、時々仕事を紹介してもらっている。もう少し普通のものがいいのだが……」
「同じ職場です。え? 何をしているかですか……。(ドンドコドンドコドンドコ)すみません。キリコールなんで失礼します」
「腐れ縁でしょうか。高校の時からなのでもう長い付き合いになりますね、本当」
「主だな。対価を貰っておらんのであくまで仮だが。本当だぞ。時代劇と茶菓子に釣られた訳ではないからなっ」
「笑う愉快犯。悪いことは言わない。進んで関わるのは止めた方がいい」
「友達―」
「なあ、俺お前の友人やるの考え直していいか?」
「えー、なんで?」
「それ私の事なんだけど。なんでそんな事しているのかな?さあ、あっちで詳しく教えてもらいましょうか♪」